2025/11 Novembre ∬Qual è?∬

∬ La storia di Novembre ∬
Qual è?
どれ?

11月、あっという間にもう2025年残り2ヶ月ですね!皆さまいかがお過ごしですか?
私はというと、11月は催事が3つ、しかも日程が被っておりワタワタしています。
はやめに色々と準備をすればいいのに、あれよあれよとやることが出てきて(&自分で仕事を増やして!笑)えらいこっちゃになっています。そう、まさに“Qual è?”「どれ?」の気分。どれから手をつければいいのか…そんな気持ちで去年もいたので、この写真を選んだわけですね。取手がずらっと。どれを選ぶのか迷っちゃう!
カレンダー裏面もまさしくそんな内容で…
COSE RIMASTE DA FARE… AVANTI!
まだやり残してること…いそげ!
です!
というか、学習しろよと自分に言い聞かせつつ…
今回いろんな方を巻き込んで企画もしていまして、関係者の方々、バタバタに巻き込み申し訳ありません!しかし絶対いいものにしますので、今しばらくお付き合いお願いいたします!!
毎月カレンダーをお持ちの方だけが読める“Storia di Calendario”カレンダーのお話。
今月は店主多忙につき、〆切多数で書くのを諦めかけ、全然役に立たないコラムを書いています。
(そもそも毎月役に立っているのかと言う疑問は置いといて…)
ということで、今月は皆さんにも読んでもらえるようHPにて公開しております。
PomelloとPomeloどっちなんだい論争
イタリア語でドアノブはPomello(ポメッロ)。そして似た言葉でPomelo(ポメロ)もあるんですが、こっちはいわゆるザボンに近い柑橘のこと。
全然違うのに、似た言葉はなぜ?調べてみると迷宮に入り込み…まさに取手がほしい!
イタリアの街を歩いていると、だいたい街に何軒か店先にずらっと取手を並べている、日本で言う金物店があります。金属や陶器、丸いのやぶら下がっているもの、手の形や馬の形…ずっと見ていてあきなく、よくウィンドウショッピングしては「欲しいな〜」と眺めていました。何を隠そう、最初は取手専門店をやりたいと思っていましたから。
取手はManiglia(マニッリア)やPomello(ポメッロ)と言いまして、なんとなく形がまるっぽいのを特にPomelloと呼んでいる感覚があります。
Manigliaは手を意味するMano(マーノ)から来ているのでしょう。
さてこのPopmello、たまに混乱します。
似たような言葉でPomelo(ポメロ)があるから…
こちらのPomeloは柑橘のザボンにあたるもの。PomelloとPomelo、この二つって関連があるのか気になってきました。
まずPomeloを調べていたら、こんな画像が!

思っている柑橘の写真じゃない!
よく見ると、おそらくこの花びらが落ちた後の胚珠という部分でしょうか?この形、あの取手に似ていませんか…?
「やっぱり関連があるんだ!」と興奮気味にさらに調べたところ…
「取手のPomelloと柑橘のPomeloに直接的な関係はありません」
と出てきました。
なんてこった。
だけど諦めるのはまだ早い。
各語源を調べると、ざっくり言うとこんな具合に出てきました。
Pomello「取手」
イタリア語のPomelloに当たる英語のPommelの語源はラテン語のpomum に由来する。これは果実や林檎を意味する。転じて、林檎のような丸い取手のことをpommelと言うようになった。(英語の語源から調べました)
Pomelo「柑橘のポメロ」
語源ははっきりしていないが、一説によるとオランダ語のpompelmoesに由来するとされる。オランダ語のpompoenカボチャとlimoesレモンのコンビネーションによる言葉かと捉えられることもできる。とのこと。
また、別の説ではその形状から古い英語のpome「林檎」やmelon「メロン」に由来するとも言われている。
ふ〜ん、つまり….今こそこれを言うタイミング!
….Qual è??????(クアーレ?????)
どっちなんだい!
まさしく今、答えの取手が、いま、ここに!!!欲しい!!!!!
ちなみに色々インターネットで調べていると、検索エンジンも混乱しているのかPomelloと打ち込んでいるのにPomeloの結果が出てきたり
…天下のAIも混乱させるPomelloとPomeloどっちなんだい論争、机上で一人無駄にキーボードを打つ速度が上がるばかりでした…!!
| 編集後記 |
今月は混乱するばかりの全然ためにならないコラムをお送りしました。
ま、これだけなんでも調べられる時代においても、そんなにすべてがすっきりはっきりわからないのがまた世の面白きところってことで…
これをきっかけに、皆さんも気になる言葉の語源を調べてみては?迷宮入りしましょう。

